中学受験がテーマの小説6選【保護者におすすめ】

中学受験が テーマの小説 保護者向け

中学受験がテーマとなっている小説をご紹介します。

中学受験の世界をのぞいてみたい方・中学受験するか迷っている方・お子さんが中学受験予定の方はぜひご参考ください。

ご紹介するのはこの6冊です。

題名おすすめ度中受リアル度子供も読める?
翼の翼★★★★★★★★★
金の角持つ子どもたち★★★★★★
すべてあなたのためだから★★★★
きみの鐘が鳴る★★★★★★★★★★
さよなら、田中さん★★★★★★★
息が詰まるようなこの場所で★★★★★★★★★

 

翼の翼 朝比奈あすか

中学受験国語の問題文に頻出の作家、朝比奈あすかさんの小説です。朝比奈さんご自身はお子さんの中学受験に伴走した経験もあります。

全国統一小学生テストのような模試をきっかけに小学2年生で中学受験の世界に足を踏み入れた「翼」とその家族。

県で二番手の県立高校出身の母と、第一志望には不合格だった中学受験経験者の父という家族構成で、8歳・10歳・12歳それぞれの時期の「翼」の描写や父母が狂っていく姿はリアリティがあります。中学受験する多くのご家庭が感情移入できる作品です。

 

金の角持つ子どもたち 藤岡陽子

幼い頃からサッカー少年だった俊介が小6から中学受験の勉強を始めて、日本で一番偏差値の高い中学校に挑戦する物語です。

高校中退主婦の母、会社員の父というごく普通の家庭で、塾代のために母は下の子を預けてパートに出ます。

小6から始めて成績が急上昇するなど「翼の翼」に比べて現実感が乏しい描写も見られますが、俊介には中学受験に挑戦する本当の理由があり、塾講師加地先生がこれほど指導に熱心なのにも深い背景があります

俊介やサポートする加地先生の姿に胸が熱くなる作品です。

 

すべてあなたのためだから 武内昌美

憧れの裕福なママ友、麗香の影響で中学受験を始めた菜摘と母良子。

菜摘の成績が上がるにつれ、泥沼化していくママ友と親子の物語です。

面白くて一気に読みましたが、だんだんおかしくなっていく良子がすごすぎてリアリティは乏し目です。

わたし
中学受験女子の人間関係に悩む方なら共感できるかも…

 

きみの鐘が鳴る 尾崎英子

小規模の中学受験塾「エイト学舎」に通う6年生男女5人の物語です。

体操クラブでの友達関係に悩み、エイト学舎に転塾してきた「つむぎ」。

厳しい父親に管理される子・発達特性がある子・中学受験がうまくいかなかった姉と比べられる子・ゲーム感覚で最難関を目指す子、と成績も個性もさまざまな5人が切磋琢磨して中学合格を目指します。

ご自身もお子さんも中学受験を経験した尾崎英子さんによる心理描写はリアリティがあり、保護者が読んでも、中学受験するお子さん自身が読んでも感情移入できます。

 

さよなら、田中さん 鈴木るりか

中学受験をして中高一貫校に通っていた鈴木るりかさんが14歳で出版した作品です。

短編集の最後の作品が中学受験がテーマとなっています。

中学受験塾に通う三上くんは成績順で最下位のクラス。陰で自分たちが授業料をしぼり取るためだけの「お客さん」と呼ばれていることも知っています。

三上くんの兄は御三家に通っていますが、自分は小学校受験に失敗して、中学受験でのリベンジを強いられます。

中学受験のサポートの息抜きに楽しく読める作品です。お子さんにも読みやすい分量と内容です。

息が詰まるようなこの場所で 外山薫

慶應出身の外山薫さんが書いた、湾岸タワマン「ローゼスタワー」に住む三組の家族の物語です。

大手銀行で共働きの平田家、開業医で裕福な高杉家、地権者で定食屋を営む伊地知家とその子どもたち。

中学受験はこの本で扱われるテーマのひとつにすぎませんが、千葉県の戸建てに住む友人など他人と自分を比較しタワマンに住んでも満たされない母親・ハイスペックながらも悩む父親など、都心で子育ている方には共感しやすい作品です。

今回ご紹介する本の中でいちばん心が動きました。

 

中学受験がテーマの小説まとめ

中学受験のことを知りたい方や中学受験生をサポートするお母さん・お父さんにおすすめの小説をまとめました。参考になれば幸いです。

題名おすすめ度中受リアル度子供も読める?
翼の翼★★★★★★★★★
金の角持つ子どもたち★★★★★★
すべてあなたのためだから★★★★
きみの鐘が鳴る★★★★★★★★★★
さよなら、田中さん★★★★★★★
息が詰まるようなこの場所で★★★★★★★★★
わたし
家族で楽しめるのはきみの鐘が鳴る、都会で中受をサポートする保護者におすすめなのは息が詰まるようなこの場所でです!

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