これまで首都圏で展開していたプログラミング教室LITALICO (リタリコ)ワンダーが2020年からオンライン教室を開講しました。
リタリコワンダーに通学している方の口コミはたくさんありますが、オンライン教室の口コミはまだ少ないので、体験してみてどんな感じだったか口コミします。
結論からいうとリタリコワンダーオンラインは下のような特長がありました。
- 初心者から就職できるレベルまで対応できるオーダーメイドカリキュラム
- 個性を理解する配慮あり。特性があるお子さんや人見知りなお子さんも安心。
- ワンダーメイクフェスなど楽しいイベントでモチベーションを維持できる!
- マンツーマンレッスンかペアレッスンを選べる!
他方で、体験してみて感じたデメリットもありましたので正直に口コミします。
クリックできる目次
リタリコワンダーオンラインの基本情報
まずはリタリコワンダーオンラインの基本情報です。
対象 | 年長〜高校生 |
月額 | 19800円〜 |
開講形態 | 1回60分(月4回・月8回) オンライン受講(通学もあり) |
受講形態 | ペアレッスン(生徒二人に先生一人)が基本 マンツーマンオプションあり |
内容 | プログラミング・ゲーム制作・ロボット制作など |
リタリコワンダーにはオンラインで受講できるコースが4つあり好きなコースを選んで受講します。
- アプリやゲーム、Webページを作成する「ゲーム&アプリコース」
- ロボットを制作したり、機械が動く仕組みを学ぶ「ロボットコース」
それぞれ2コースずつです。
コース名 | 目安 | 内容 |
ゲーム&アプリ プログラミングコース | 小1〜 | Scratchを使ったゲーム制作やプログラミングの基礎 |
ゲーム&アプリ エキスパートコース | 小3〜 | Unityを使ったゲーム制作・CSS /JavaScriptを使ったWebページ制作等 |
ロボットクリエイトコース | 年長〜 | レゴ®︎WeDo2.0を使いセンサーやモーターを使った機械の動かし方を学ぶ |
ロボットテクニカルコース | 小3〜 | レゴ®︎SPIKEプライムを使い複雑なロボットを制作 |
プログラミングが初めてというお子さんは作りたいもので決めると良いと思います。
ゲームを作りたい場合は「ゲーム&アプリプログラミングコース」、ロボットを作りたい場合は「ロボットクリエイトコース」が初心者向けのためおすすめです。!
リタリコワンダーオンラインのメリット
つぎにリタリコワンダーオンラインの良かった点をご紹介します。
- 自分のペースで受講できるオーダーメイドのカリキュラム
- エンジニアとして食べていけるレベルまで対応可能
- 特性あるお子さんにも理解あり
- オンラインも通学も対応可能
ひとつずつ説明していきますね。
オーダーメイドのカリキュラム
リタリコワンダーでは100種類以上のテキストが用意されていますが、どんな順番でなにをやっていくかはお子さんの興味に応じてオーダーメイドでつくっていきます。
そのためお子さんが興味をもちやすいことから取り組めます。
エンジニアとして自立できるレベルまで対応
リタリコワンダーでは初心者向けのものから本格的なゲーム作りやWebページの制作など高度なものにも対応しています。
最初は簡単な親しみやすいことからはじめ、将来的にはエンジニアとして就職できるレベルまでの成長を目指していきます。
たとえばリタリコワンダーではUnityというアプリやゲームをつくれるゲームエンジンを学ぶことができますが、そのレベルまでのカリキュラムを用意している子供向けプログラミング教室は多くはありません。
将来的に専門的に学んでいきたいお子さんにも十分なカリキュラムがあります。
お子さんの個性や特性への理解が深い
リタリコワンダーを運営する株式会社LITALICOは、特性をもったお子さんの子育て支援や療育、障害がある方向けの就労支援などに実績がある会社です。
そのため発達特性あるお子さんへの理解やノウハウがあります。
体験レッスンのときにも、あらかじめ電話で「お子さんになにか特性はありますか?」「レッスンで配慮するとよい点やレッスン前に気になる点はありますか?」とたずねてもらえました。
特性に限らず、お子さんの個性や気になる点(人見知り、緊張しやすい、集中力が切れやすいなど)があれば配慮してもらいやすい体制になっています。
オンラインから通学へも変更可能
オンラインのメリットとして全国どこからでも受講できます。
またリタリコワンダーはオンラインだけでなく東京・埼玉・神奈川に通学制の教室もあります。
通学圏の方は、オンラインで始めておいて感染不安が落ち着いたら通学制へ転校ということも可能です。(※料金や時間は若干異なります。)
開講教室はリタリコワンダー公式サイトから確認できます。
リタリコワンダーオンラインのコースと費用は?
ここでリタリコワンダーのコースと費用をご紹介します。
まずはゲームやプログラミングを学べる二つのコースは教材費が不要で月額19800円からとなっています。
コース名 | 目安 | 月額 (月4回) | 教材費 |
ゲーム&アプリ プログラミングコース | 小1〜 | 19800円 | なし |
ゲーム&アプリ エキスパートコース | 小3〜 | 24200円 | なし |
入塾金(16500円)は本来別にかかりますが体験レッスンを受けると入塾金無料キャンペーンの案内がありました。
プログラミングコースとエキスパートコースの違いは扱う内容です。
プログラミングコースはScratchというツールを用いてゲームをつくります。パソコンの画面上でブロックを並べて簡単な指示を出すことによりつくっていきます。
エキスパートコースはUnityというゲームエンジンを用いて3Dのゲームをつくったり、Webサイトやアプリの作成をしたりしていきます。
つづいてロボット制作や機械の仕組みを学べるコースです。
コース名 | 目安 | 月額 (月4回) | 教材費 |
ロボットクリエイトコース | 年長〜 | 19800円 | 27720円 |
ロボットテクニカルコース | 小3〜 | 19800円 | 61050円 |
こちらは下の写真のようにレゴを使うため、最初に教材費がかかります。
↓ロボットクリエイトコースの小1〜小2のお子さんが作った作品です。
と思うかもしれませんが、実はロボットクリエイトコースでは教材費27720円分を入塾金と月謝から値引きするキャンペーンがありますので教材費は実質無料となります!(キャンペーンの詳細については体験時にご確認ください。)
リタリコワンダーオンラインのデメリット
このようなリタリコワンダーですが、デメリットもあります。
- 値段はやや高め
- ペアレッスンの相性はお子さんによる
- カリキュラムがないので達成感を感じにくい場合もある
- 先生の専門はさまざま
値段はやや高め
リタリコワンダーオンラインの月謝は19800円と正直安い値段ではありません。定期的に行われるキャンペーンなどを利用すると負担が少し軽減されます。
ペアレッスン
リタリコワンダーは最初の1ヶ月はマンツーマンですが、2ヶ月目からペアレッスンになります。
先生一人が子供二人を指導します。
二人が同じことを習うわけではなく、それぞれが別のことを習います。
「こんなゲームを作ったよー」と見せ合えるので、お友達から刺激を受けたりお友達と関わり合える楽しさがありますが、他方でペアのお子さんとの相性などマンツーマンレッスンでは生じない問題も起きるかもしれません。
ただ、もしペアレッスンを気に入らなかった場合はマンツーマンオプション(+11000円)をつけることもできます。
カリキュラムがないので、目標や達成感は?
リタリコワンダーはオーダーメードカリキュラムのため、進み具合がみえづらいというデメリットがあります。
それを補うものとして「ワンダーメイクフェス」という大きなイベントがあります。
「みんなが主役」というコンセプトのワンダーメイクフェスは、一見するとプログラミングコンテストのようですが「フェス」という名のとおりお祭りのようなイベントです。
1万人近くが参加したこともあるというこのイベント、プレゼンでの発表・ブースでの発表・ワークショップなど盛りだくさん。
子供のスタッフも運営に加わり、文化祭のような大規模イベントです。
プログラミングコンテストではTech Kids Schoolが開催しているテックキッズグランプリが有名ですが、50万円の賞金をかけて頂点を目指すテックキッズグランプリとはかなり趣旨が異なるように感じました。
ワンダーメイクフェス | テックキッズグランプリ | |
主催 | LITALICOワンダー | Tech Kids School |
内容 | 「みんなが主役」のIT×ものづくり発表会 | 全国No.1小学生プログラマーを決定する |
賞 | 入賞の機会多数 | 賞金50万円ほか |
プログラマーの卵として勝負したい場合はテックキッズグランプリ、プレゼンをする経験を積んだり自分らしい作品を発表したい方はワンダーメイクフェスが合ってそうです。
講師は?専門性は?
リタリコワンダーの先生は教育面も重視して採用されていて、先生の専門は情報工学・教育学・臨床心理学等だそうです。
テックキッズスクールなど他のプログラミングスクールでは情報工学を専門とする先生が多い中、リタリコワンダーは比較的、多様な専門性をもつ先生が多いと言えます。
お子さんの個性や特性の理解を重視する人にはおすすめですが、プログラマーの先輩のような先生に習いたい人には物足りない場合もありそうです。
とはいえ50時間以上の研修を積んだ先生であり、幼児さんや小学校低学年のお子さんやはじめてプログラミングを習うお子さんには十分な人材と感じました。
リタリコワンダーオンラインの体験談
8歳の男の子がリタリコワンダーオンラインの体験レッスンを受講しました。
ということでUnityを体験できるゲーム&アプリエキスパートコースを選びました。
事前準備
無料体験を申し込むと、事前にメールで資料が送られてきました。
ZOOMの設定やUnityのインストールなど事前準備の方法、そして当日の案内資料やテキストです。
直前には電話もいただきました。
「お子さんの特性や配慮すべきことがありますか?」という確認や問題なく準備できたかなどの確認、そしてリタリコワンダーへの期待など、体験目的の確認がありました。
当日編
※体験レッスンの写真や動画などの撮影はNGのため、写真はありません。
ゲーム&アプリエキスパートコースでは、ドミノのゲームをつくっていきます。
完成系はこちら↓
一見、そんなにすごいゲームには見えませんね。
でもこの体験では、以下のような全く何もないこのような空間に一からこれをつくっていくのです。
地味な作業になりますが、息子と先生はワイワイと楽しそうに作業していました。
先生は正直プログラミングにとても詳しいという感じはしませんでしたが、子供の扱いはとても上手で、リタリコワンダーでは先生は人柄重視なのかなと感じました。
体験時間は60分の予定でしたが、当初の予定を少し延長してキリのよいところまで教えてもらいました。
そんなこともあるかもしれませんので、時間に余裕をもって体験されると良いと思います。
リタリコワンダーオンライン体験レッスンの感想
ゲーム&アプリエキスパートコースの体験は息子にとっては楽しい体験になったようでしたが、かなり地味なので、プログラミングが初めてのお子さんはエキスパートコースはやめておきましょう。
比較的簡単にゲーム制作ができ、達成感が得られやすいゲーム&アプリプログラミングコースのほうをおすすめします。
それから感じたデメリットをあげるとすれば、マンツーマンで丁寧に教えてもらえましたが実際には二ヶ月目からペアレッスンになります。
ペアレッスンの雰囲気を体験できないのは残念でした。
また先生が横にいるわけではないので通学型のスクールに比べてキーボードの操作は教えてもらいにくいです。
たとえばキーボード上で”P”という文字を探したいときは、隣にいたら「これだよ〜」と指差せますが、画面越しなので「右端のほうにあるよ〜」と言葉で指示してもらうことになります。
タイピングに慣れていないお子さんの場合は、最初は保護者の方がサポートしてあげるとスムーズだと思います。
体験後の勧誘
体験後の勧誘は電話が一度あるのみでした。
それ以上の勧誘はありませんでした。
LITALICOワンダーオンラインはこんな人におすすめ
以上からリタリコワンダーオンラインは以下にあてはまる方におすすめです。
こんな人におすすめ
- 初歩的なことから、将来的には難しいプログラミング言語にも挑戦したい!
- お子さんの特性や個性をよく理解してくれる人にプログラミングを習いたい!
- 自分のペースで学習していきたい!
- 通学は難しいけど、お友達とともに学びたい!
公式サイト