子供のわがままに困った!どう対処する?

子供のわがまま

育児のなかで、お子さんのわがままに困ることって日常茶飯事...

どれだけ子どもの要求に応え、どれくらいは応えなくていいのか、難しいところですよね。

「子どもの要求にはできる限り応えてあげる」ことを重視する考えもありますが、いつかお子さんは集団生活を経験し、思いどおりにならないことにも耐えなければいけません。

そんなときに心がポキッと折れてしまわないように、自分の思いどおりにならない経験を少しずつしていくことも大事です。

 

ふだん臨床心理士としてお子さんの3歳児検診などに関わっている私が、子供のわがままを減らし、自制心を育てていく工夫をご紹介します。

 

原則:年齢によって対応を変える!

お子さんのわがままや要求に対しては、年齢によって対応を変えていくことが大切です。

問題行動の改善に定評がある、「子育てブラックジャック」こと奥田健次先生が提唱する三段階の分類に従って解説していきますね。

 

年齢の目安 こどもの要求を満たしてあげる割合
0歳〜1歳 ほぼ100%
1歳〜3歳 徐々に減らす。60〜90%が目安
3歳以降 50%程度

 

生まれてから1歳までは「わがまま」ではない

子供が泣く

まず生まれてから1歳までの要求は「わがまま」ではありません。

みなさんもご存知かもしれませんが、この時期の要求はほぼ生理的欲求で、泣くことでお母さんやお父さんに要求を伝えています。

おなかすいた、ねむい、オムツが気持ち悪いなどですね。

できる範囲で対応してあげてくださいね。

もし育児ノイローゼになりそうなとき、これ以上は無理っていうときは、多少泣かせたままでもOKです。

息ができている、うつぶせになっていない、転落しないようになど赤ちゃんの安全だけは確保しておきましょう。

 

1歳・2歳の「わがまま」

幼児のわがまま

1歳から2歳の時期は少しずつガマンを経験させていくことが必要です。

「泣いたら要求をかなえてあげる」というのはやめていく時期です。

特にはげしく泣いたり、かんしゃくを起こしたときに要求を満たすのはやめましょう。

「泣けば満たされる」「かんしゃくを起こせば希望がとおる」とお子さんが学習してしまい、余計泣いたりかんしゃくを起こしたりするようになります。

かといって1歳になったから急に要求に応えなくなるのではなく、段階的に要求を満たす回数を減らしていくのがおすすめです。

まずは週に1回くらい断る、ということから始めてみましょう。

ちなみに奥田先生は10回に1回断ることから始めて、6回に1回くらいにしていくことをお勧めしています。

回数についてはお母さん・お父さんのだいたいの感覚で大丈夫です。

断る方法は「買わないよ」「帰るよ」「おやつはおしまい」「また今度ね」「ダメ」と、さらっと断りましょう。

ちなみに衣食住や安全に関わることは、ここでガマンさせる要求に含みません。

ガマンさせない要求 三食のごはん・安全に過ごせる場所・必要な衣類や道具の購入
ガマンさせてもよい要求 「(追加の)おやつが食べたい」「外出したい」「まだ遊びたい」「おもちゃを買って欲しい」

三食のごはん、十分な寝る時間や安全に過ごせる場所の提供、幼稚園や保育園で必要な物品や衣類の購入は必要不可欠ですが、急に欲しくなったおやつやジュース、おもちゃなどはガマンさせてOKです。

要求を断ったとき、初めのうちは、泣きわめいたり、声をあげたりすると思います。

泣きわめいたり、怒ったりされると親のほうがつらいですよね…

でもここはお母さんお父さんも踏ん張りどきです。大きくなってからガマンの練習をしようと思うともっと大変です。

外出中よりも、まずは家にいるときから始めると対応しやすいですね。

それからできるだけご夫婦で同じ対応をするということも大切です。

お母さんはダメと言っているのに、お父さんがOKしてしまうと、ガマンの練習になりません。

 

3歳から6歳の「わがまま」

こどものわがまま

3歳から6歳は、幼稚園や保育園でも、徐々にお友達と協力したりゆずりあったりすることを学んでいく時期です。

3歳からは、要求をかなえてあげるのは2回に1回くらいでOKです。

3歳以降になると話が通じやすくなるので、「もう歯磨きしたからジュースは飲まないよ」と理由を言って断っても構いませんし、「ダメなものはダメ!」でもOKです。

断るのが心苦しいときは、買う・あげるなどの「行動」は断りつつも、「欲しかったね」「飲みたかったね」「食べたかったね」と気持ちを認めてあげると良いでしょう。

 

厳しすぎ?

このように書くと、厳しすぎるのでは、と思われるかもしれません。

でも、考えてみてください。

6歳までずっと家でわがままが通った子が、小学校に入ってから急にガマンはできません。

親ができる限り望みを叶えてあげても、社会で出会うほかの人は、あなたのお子さんの思いどおりには動きません。いつか自立してそのなかでやっていかなければならないのです。

反対に、自制心が育った子は、困難なことに対しても向き合っていけるようになります。

なお、ここで示した年齢はあくまで参考です。発達にも個人差があり、またご家庭の状況もさまざまだと思います。

ここに書いた年齢をもう過ぎている、という場合もあるかもしれませんね。

始めるのに遅すぎるということはありませんので、決心したときから始めてみてくださいね。

参考文献

奥田健次著 子育てプリンシプル(一ツ橋書店)

 

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